帯化 - 末梢変異体/群島理論
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2021/10/21再入荷しました。
廃盤になっていた帯化の1st single『末梢変異体/群島理論』がセカンドプレスで復活。本作はエンジニアにklan aileenの澁谷亮(ex.松山亮)を迎え、画家として活動する丸山零の写真作品『灰の風景』がジャケットを飾る最初期音源。
A面『末梢変異体』は、未だポストパンクの桎梏に足を取られながらも、その「外」へ逸脱して行こうとする「意志」が暴発するエスノ・パンク・ミュージックであり、エンジニア澁谷亮(klan aileen)が作り出す独特の質感が炸裂する。そしてロックバンドという形式の失墜に想いを馳せ、アンビエントに身を寄せる、ロックバンドからの逃走劇としてのB面『群島理論』は、その後の帯化には引き継がれていかなかったナイーヴさの痕跡を印づける。
オリジナルと比べ、より垢抜けたラベルデザインとジャケットデザインで産み直された2019年の遺構を改めて手に取ることは、2021年の新譜を手に取るより尊いかもしれない。
決して未来への補助線を引く「初期音源」としてではなく、自律した過去として『末梢変異体/群島理論』は駆動するだろう。(インフォより)
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東京の2人組河原者、帯化の初期シングル。
グリッドとのにらめっこという行為が一般にも普及した結果としてこれまでにないほどスムースでタイトなロックが当たり前、というより明らかに古き文化として淘汰されつつある2020年代。それに対する居直りかのように、セッションの一瞬を切り刻んだかのような淡々とした打楽器が全編に配置され、ヴォーカルのミックスもまだ小さいせいでその後の作品と比べてオブスキュアな印象を与えるが、あくまで道具としてのギターという冷徹な視線が既に感じられる。その辺の大学生が冥丁を聴きペシミスティックな気分に浸る現代。「群島理論」は彼ら流のアンビエントとのことだが、LA人が量産するスピリチュアルな清らかさやネット民が好むレトロフューチャーな甘さはそこになく、灰色のススキが広がる冬枯れの景色に似た詫びがそこにある。
(ゴイチカリスニングノート)
1.末梢変異体
2.群島理論
https://taikafasciation.bandcamp.com/album/-
造園計画(Japan)
2021年9月リリース
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レビュー
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