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BLACKENDER - THE GREAT BIG LUCK
¥990
仙台のMothperdicio Tapesからのニューリリース。硬質ロッケンロールなUKメロディック〜East Bay Punkな時代を通過した方には確実に響くであろう1本。解散済みのCOMEONFEELのメムバーからなるバンドの5曲入り。日本でいえば、Minority Blues BandやThe Urchinがよぎる。その音楽性はもちろんですが、過度な露出は避けて宣伝も控えめに、知るべき人に知ってもらえれば良いという、共有された界隈の世界観に個人的にいまだに影響を受けています。DLコード付き。 私の記憶が確かであるならば、BLACKENDERとの出会いは2015年だったと思います。当時の私が足を運んだイベントとなると恐らくハードコアパンクが多く出演するイベントだったと思いますが、そんな中でやたらとメロディー先行なバンド、それでいてハードコアバンドに引けを取らない音圧と存在感。それがBLACKENDERの音にはじめて触れた夜だったと思います。当時からMCでは「スタジアムロック」がどうたらこうたらと言っていたような。ブレがなく、自分のやるべきことを確信しているかのようなボーカルが印象的で、それと同等かそれ以上にやたらと背の高いドラムが印象に残りました。あの夜から「BLACKENDER」は私の中で特に"要注目すべきバンド"として認識されました。(この人、本当に天井に頭ぶつかるんじゃないか、と思った)。 あれから7年近い月日が流れている事自体まったく驚きますが、それ以降もそんなBLACKENDERを観る機会は頻繁にあり、やっぱりかっこいいなあ、いいメロディーだなあ、メンバーみんないい人そうだなあ、と一方的な好意を覚えてからというもの、やたらと自分の企画に誘ったり、ライブハウスで見かけたら話しかけてみたり、自分の「好き」を押しつける様な振る舞いばかりしていました。そうこうしながらBLACKENDERの懐に入る事に成功し(したのかな?)、今回の単独作リリースの話に乗ってくれた時は本当に嬉しかったです。 2011年に解散したメロディックパンクバンド"COMEONFEEL"を母体として、2013年に結成されたBLACKENDER。同年にギターのナベ(ex.COMEONFEEL)、ドラムのタクト(ex.BACK TO BASICS)が加入して以後、現メンバーでの活動を継続している。 カセットテープは、両面同内容収録、ジャケット/インサートはリソグラフ印刷。ダウンロードコード封入。レコーディングはBrian(LITTLE FACTORIES)、カバーデザインはギターのNabeによるものです。 全曲オススメ楽曲ですが、レーベル的にラストの「Don't laugh at me」は特に必聴。これがまさにスタジアムロック最前線なんである。この曲に関してはバンドの"マスコット"たるベースのクマさんがよい仕事をしていると思う。 メロディックパンク、メロディックハードコア、ガレージパンク、パワーポップ。これらは、BLACKENDERのサウンドから連想していたキーワードでしたが、彼らの鳴らしているものが"ベースボールパンク"であり、"最後のスタジアムロック"だった事実は、私自身もつい先日知ったところです。 なるほどな。 ぜひ今現在の彼らの"スタジアムロック"を体感して欲しい。 『Metal Circus』期のHüsker Düを好む人には特に聴いてもらえたら、とはBLACKENDERメンバー談。レーベル個人としては、同じく仙台のMicro Planを筆頭とする仙台メロディックの息吹きを感じているのでその辺りの音を好む方にも聴いていただけたら嬉しいです。 モス田モス蔵 / Mothperdicio Tapes 1.I hate you 2.Break away 3.I just say No! 4.Black or White 5.Don't laugh at me Mothperdicio Tapes(Japan) 2022年10月リリース
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Povlacion / Desperdicio - Antibióticos
¥1,000
共にSpanish Punk/Hardcoreをここ日本で体現する三重のPovlacionと仙台のDesperdicioのスプリット作品がMothperdicio Tapesよりリリース。お互いの曲をカバーしつつ、それぞれEskorbutoとR.I.Pのカバーを含めた全8曲。 元々コロンビアのDEAD HEROジャパンツアーの際に両バンドにより発案構想されていて、COVID-19の影響もあり制作が中断されていた作品との事。アートワークはレーベル主のモス田モス蔵氏。 以下、レーベルインフォ スペインマドリードで活動するパンクバンドSudorのエクトル氏より 『POVLACIONが鳴り始める!Arrrrgh!なんという狂気!スピード、マッドネス、汗と叫び。繰り返す日常と退屈の中で私たちを抑圧する世界への反逆。止まることのないドラム。常識を覆すエナジー。ベースとギターはサウンドと融合しながら、ネックを掻き鳴らし、アンプから吐き出している。そしてボーカル.........本当に驚いたよ。シンガーの悲痛で、やけくそな声色は本当に素晴らしいし、歌詞のスペイン語の響きの良さにも驚いた。これは、リアルだ。 POVLACIONサイドの最後の曲、"HISTORIA TORISTE"。私がパンクになって以来、世界の中でもフェイバリットなバンドの曲だ。本当に興奮したよ。この曲はとても悲しく、いつでも目前に現れる死を連想させる。それらは、ESKORBUTOのたくさんの曲に反映されているんだ。ここスペインではHISTORIA TORISTEをプレイするグループはたくさんいるけど、POVLACIONの様に演奏はできていない。POVLACIONは全ての解釈が完璧だ。ベース、ギター、ドラム、そして日本からもたらされる、バスク州サントゥルス生まれかのような彼の発声........ Arrrrgh!そして今、DESPERDICIOが鳴り始めた。ここに狂気がやって来る。彼らのテープやレコードを所有しているし、PORTADORES DEL TINGA TINGAの訪日ツアーで共演した仙台、足利のふたつのギグを決して忘れることはないだろう。 1曲目は、まるで地獄。はりつくノイズ。慣れ親しむ音。速さと狂気の叫びは悪魔が絶望を吐き出している様だ。 2曲目。スローで、数々のイベリアのパンクソングや、バラッドを思い起こさせる。コンサートにいるすべての人間が、嗚咽することを選ぶだろう。狂気と狂乱は繰り返し、RIPの"ODIO A MI PATRIA"の素晴らしいバージョンで彼らのサイドを締めている。 私たちを刑務所に閉じ込め、殴打し、屈辱を与え、金持ちのために労働をさせる国家に対する私たちの歌。今、彼らはそんな歌を歌っている。母国への憎しみは普遍的であり、このサウンドで彼らはそれを証明するだろう。 Arrrrgh!ビールが無くなったのでまた叫ぼうか。私はもう1杯手にいれて、もう一度これを聴くつもり。 このテープを作り上げた、DESPERDICIO、POVLACION、MOTHPERDICIO TAPESに心から感謝を。この困難で、不確実で、危険な日々。今日の様な1日にこれ以上のサウンドトラックは考えられないだろう。』 Héctor (SUDOR) ちなみに寄せられたお言葉全文はこちらで読めます https://mothraziru.thebase.in/items/34762664 Povlacion SIDE 1.Vision Monocromatica 2.Mas Vale Tarde Due Nunca 3.Pesadilla(Desperdicio) 4.Historia Triste(Eskorbuto) Desperdicio SIDE 1.Raw, Rapid y Sonido Fuerte 2.Mas Alla de Las Rosas 3.Estado Policiaco(Povlacion) 4.Odio A Mi Patria (R.I.P) Mothperdicio Tapes(Japan) 2020年11月リリース
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Not Nice - MAVERICK NOISE VIOLENCE
¥800
Sendai City Maverick Noise Violence NxNx!1st音源が同じく仙台のMothperdicio tapesより。 ひたすらノイズを垂れ流すAサイドから一転Bサイドはゴリビスばりの軽快なファンファーレから始まり、キッズと某なんとか配りおじさんの希望を挫きそうな落下型ブラストビートの渦になだれ込んであっという間。 以下インフォより。 "退廃的閉塞感漂う街の片隅で吐露する Not Niceという現代病" 仙台Maverick Noise Violence "Not Nice"の初となる単独作。ex.Thoughtless.のボーカリストN.O.R.I.によるソロプロジェクトであるNot Niceの活動は数多のスタイルが混在する仙台に於いても極めて異質異端。Fear Of God/Sore Throat/RAPT等に代表される廃棄的サウンドに犯され、90`sパワーヴァイオレンスの速度と重力に駆り立てられた狂暴で排他的なサウンド同様、下劣なほどの電子機材を背後にただ独りで呻き叫ぶ姿は、牙城を築いた独立国家の如き孤立無援の潔さと佇まいでいつだって対峙するこちら側への攻撃体制を保っている。今作音源はライブ構成同様に前半(Side-A)をハーシュノイズトラック、後半(Side-B)をノイズグラインド/パワーヴァイオレンスの応酬にてパッケージ。仙台の地下にて鳴り響く極端なサウンドの一角を味わっていただければ、と。Fear of god のカバー含む8曲入り/ダウンロードコード付き。 SIDE A "Heavyharshdrone" 1. Acid Rain SIDE B "Grindnoiseviolence" 1.Not Nice 2.Raw Life 3.What I See 4.In Sight 5.Under The Chainsaw (Songs By Fear Of God) 6.Snob 7.Burned Out https://notnice1983.bandcamp.com/album/maverick-noise-violence Mothperdicio Tapes(Japan) 2018年8月リリース