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Matt Robidoux - at dust
¥1,980
SOLD OUT
今回まとめて入荷したAlready Dead Tapes and Recordsは、過去にTobira Records(兵庫)が数作品を少数入荷した以外では、日本ではほとんど話題になったことのないLAのレーベルだ。 どの作品も特定の作品からの影響やシーンをほとんど感じないような、これまでのレーベル/マネージメント/ライブハウス/フォロー被フォロー/十分なメディア露出/地域と特定音楽だけのシーン/という神話が崩壊し霧散した現代のオルタナティブの現状を感じるような作品ばかりだったが、この作品に関してはさらに変わり種と言える。 ルーツはポストロック、ポストパンク、カンタベリー、クラウトロック、ハウス、テクノ、アンビエント、いわゆるワールドミュージック、コンテンポラリークラシック、インプロヴァイズからの影響が等分されており、特定の用語で表現できない。 ギターは一部使われているが歪んでおらず、声に関しても全く感傷を排除され、ポリリズムや物音、不協和音によってクールな状態が常に保たれている。曲名も淡々としている。 彼の公式サイトには以下の通りある。 https://www.mattrobidoux.com 「マット・ロビドゥーは、サンフランシスコを拠点とする作曲家/即興演奏家で、現代音楽におけるアクセシビリティや、音のエネルギーのコミュニケーション能力に関心を持っています。2017年にAdaptive Instrument Ensemble (AIE)を設立し、能力、人口、地域を超えて即興演奏のコミュニティを拡大することに焦点を当てたコミュニティベースの活動を行っています。2019年にはパイロット・ワークショップを皮切りに、Creativity Explored社と共同でPrepared Guitar Ensembleを設立しました。」 https://mattrobidoux.bandcamp.com/album/irish-collection アーティストであり、アクティビストであるようだ。かなり幅広く手掛けているようだが、この作品は尖っている。このサンフランシスコのアーティストはインプロビゼーションのエネルギーを、あくまでも西洋の定量性に落とし込んで芸術的で印象深い世界を作り上げた。 ダウンロードコード・レーベルステッカー付き。 1. the bouquet 2. this is that instead 3. cloud dance #7 4. ob birds 5. ee-ya 6. interstitial 7. hi beams 8. green i-beam 9. dinghy 10. sea wall 11. so long https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/at-dust https://www.mattrobidoux.com Already Dead Tapes & Records(California/US) 2021年10月1日リリース
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MANURE MOVERS OF OF AMERICA - Solid Waste
¥1,980
SOLD OUT
Already Dead Tapesらしいリリース。ツタの絡まった柵あるいは「トマソン」の写真という深遠なアートワークがまず面白い。この匿名エレクトロニックグループは、「アメリカの肥料運び」という名と農業関係者には有名なロゴを流用しており、日本のゴルジェ界隈でJAの意匠が度々流用されていたことも想起させるような文化的背景が滲んできそうだ。 モジュラーシンセによる明るくも暗くもない薄ぼんやりとしたドローンが特徴的で、ジョージアのGiraffe Tapesに近い作風を思わせるが、シンセの発信音が擬似的にビートを感じさせる部分もある。 Ltd 50. レーベル終売品。ダウンロードコード、レーベルステッカー付き。 1.Early Bird 2.It Gets Worse 3.Fell in Love at the Tractor Pull 4.Sundowning 5.Heat Stroke 6.Solid Waste https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/solid-waste Already Dead Tapes(California/US) 2021年9月
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DC_33.33 - oblique, opaque
¥1,980
SOLD OUT
金属的な倍音を含んだ電子音たちが不規則かつ生々しくぶつかり合うあまりにもハードな冒頭は少しハードなリスニングを予想させるが、しばらくするとビートが湧き上がり、先鋭的に踊らせてくれる。 ぬるい水中にいるようなゴボゴボ感。草津の湯かき棒が、脳内をかき回す。低音域が少し割れようなLo-Fi感もカセットのマスタリングで気持ちよい要素となっている。 分かりやすいパブリックイメージに頼ったような構成は全くなく形容しがたいものだが、メッセージに疲れ果てた世代にとってこの抽象性はむしろ安息に近い。 B面ではLAの白玉系アンビエントとは全く違うアプローチの斬新なアンビエントも聴ける。 アートワークは複雑なデジタルアートだが、どこか優しいテイストを感じるものとなっている。アーティスト名、アルバムタイトルや曲名では奇妙でシュールなイメージが貫かれており、メインストリームの電子音楽に飽き足らないリスナーを楽しませてくれる。 レーベルステッカー+DLコード付き。 1.oath.keen.memory 2.tonearm.home.key 3.ammeter.yen.hook 4.lunar remake 5.yogarithmic function 6.cpopy 7.aberrant staging 8.chatelaine 9.black hexagonal 10.sarialis 11.holy menudiver 12.Baphometrics 13.mhttps 14.end history https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/oblique-opaque https://davegabriel.bandcamp.com Already Dead Tapes(California/US) 2021年5月リリース
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Nancy Bigfoot - Polyester Honey
¥1,980
アセンションしてしまった頃のコルトレーンを思わせるブロウとドラムスを中心とした渦に、次第にエレクトロニクスの痺れが投げ込まれる。何度もいびつに湧き上がる熱情。Henry CowでTim Hodgkinsonが弾いていたものとそっくりなキリキリとしたトーンのファズキーボードも気まぐれに登場し、花を添える。おそらく即興演奏だが、確かな構築性があり、Peter Brotzmann並みではないかというテンションの高いサックスをレーベルメイトのSean Hartmanが吹いているのが驚きだ。 B面は少し歪んだFender Rhodesの見事なソロで幕を開ける。次第に隙間から湧き出してくる奇妙なループと楽音としてのエレクトロニクス、不気味なテープコラージュ、押しの強いインプロビゼーションの尽きることなきパワフルさ、パルスを徹底しメロディを排除したカオスな展開にはAreaの即興演奏に近いパッションも感じる。 7人編成(!)というこのグループのデビュー作は、騎馬兵の集団を思わせる攻撃的なフリージャズロックを時代に構わずぶちまけている。彼らはまったく妥協していないし、形骸化していないパンクは、意外にもこういうところにあるのではないだろうか。 A whirlpool of blows and drums reminiscent of Coltrane at the height of his ascension, with a gradual numbness of electronics thrown in. A fuzz keyboard with a raspy tone, similar to the one played by Tim Hodgkinson in Henry Cow, made a whimsical appearance to add a touch of color. It's a surprise to hear labelmate Sean Hartman playing a high tension saxophone that sounds like Peter Brotzmann. The B-side opens with an excellent solo on a slightly distorted Fender Rhodes. As the track progresses, strange loops emerge from the gaps, electronics as music, eerie tape collages, and the never-ending power of strong improvisation like Area. The debut album of this seven-piece (!) group was released in Japan. The group's debut album, is an aggressive free jazz rock reminiscent of a group of cavalrymen, blasting away without regard to the times. They have not compromised at all, and I think this is the kind of punk that has not lost its shape. 1.Mustelid Jabberjaw 2.You Used Too Much Salt Again 3.Zero Point Clams 4.Archival Dirge https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/polyester-honey Already Dead Tapes(California/US) 2021年6月リリース
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Porridge Fist - California Resort
¥1,980
SOLD OUT
1.Alugard 2.Skulleton Lives 3.The Grass Was Greener in 2008 4.Real Headaches 5.Mohawk Bot 6.Alone 7.Would you Still Love me if I'm Metal? 8.MechaSkulleton https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/california-resort Already Dead Tapes(California/US) 2021年9月リリース
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Bit Collector - In the Ruins of the Walled City (Chapter I: The Outer Ring)
¥1,980
SOLD OUT
★本邦初入荷作品★ Bit Collectorはミシガン州カラマズーのアーティストRuss Wagnerの新プロジェクト。本作は非実在ゲームのサウンドトラックとして制作された三部作の第一弾。 ローファイなリズムにチープな音色のキーボードが螺旋状に絡みつき、比較的短いノスタルジックなトラックが現れては消える構造や、カラフルでポップなアートワークにはヴェイパーウェイヴな香りが漂っており、ポストアポカリプスの世界をテーマにしているだけあって、一度流せば空虚で退廃的な空間が広がる。 とはいえ聴いても鬱な方向には行かないのでご安心を。崩壊した文明で限られた機材を駆使して作ったかのようなキュートかつオブスキュアなサウンドトラックとして続編が楽しみな一作です。 1. Distant Recollections 2. Wurshting Slums 3. Hovercycle Ambush 4. Haywire District 5. Decaying Memories 6. A Chorus Of Digital Ghosts 7. Psycho-Cybernetic Assault 8. A Moment Of Moratorium 9. Marauders On The Move 10. Remnants In Wreckage 11. The Hovercycle Gang Returns 12. Battle At The Gates https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/in-the-ruins-of-the-walled-city-chapter-i-the-outer-ring Already Dead Tapes and Records (US) 2021年8月20日リリース
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Bad Trips - Ridgewood Ayahuasca
¥1,980
SOLD OUT
★本邦初入荷作品★ ニューヨーク州のリッジウッドでパンデミック後に結成されたトリオ。 A面は不気味な音が次々に現れて強制的に不穏な気分になるダークエレクトロの深い穴。とはいえ底なしに暗いというより、悪意をもってふざけているようなテイストが見え隠れします。 B面では酩酊しきったギターとベースとドラムが這いずり回るダーティでロウなセッションが延々と繰り広げられ、タイトル通りアヤワスカでめちゃくちゃになったドロドロ状態が表現されており、こちらも沼。 C級ホラー映画+マイナー・スレットみたいなふざけたアートワークも最高な一作。 1. Roach Vision 2. Under the Blanket 3. Witch Bureaucrat 4. Ridgewood Ayahuasca 5. Bag to the Bone 6. No More Maggots https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/ridgewood-ayahuasca Already dead tapes and records 2021年7月30日リリース
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Sean Hartman - Ecstatic Somnambulism
¥1,980
SOLD OUT
1.Aeolian Mood 2.The Demon Way 3.L'appel Du Vide https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/ecstatic-somnambulism Already Dead Tapes(California/US) 2021年4月リリース
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Chris Perry - A Head of Smoke
¥1,980
★本邦初入荷作品★ 町で一番のゲーマー少年がセーブデータの破損にキレながら歌うルー・リードとでも言うべきか……いつしか曲は賢者タイムのブルーさ、アシッドフォーク、一人ハードコアの極北まで勝手にオーバーランしていく。そして不穏なミニマリズムの源泉にいるのはSilver Applesだ。 以前ご紹介したThe Octopusにも通じる宅録ポップ作家による閉じた世界観が魅力のコールドウェーブ/シンセパンク怪作が、USはAlready dead tapesから到着です。 ダウンロードコード付き。 1.Red Light 2.Let's Decompose 3.Kicking Around 4.This is Not Talking 5.Dead Weight 6.Solitary, Mournful and Celebrating 7.Strychnine II 8.Lucy's Seeing Lines 9.Blue Light https://alreadydeadtapes.bandcamp.com/album/a-head-of-smoke Already Dead Tapes(California/US) 2021年4月リリース