2020年、晴天の霹靂の如く引き起こされた熾烈なパンデミックによって、世界の秩序は理不尽に散らかり、混乱を余儀なくされた市井は、各地で頻発する都市封鎖に新生活を強いられた。その動乱の一幕、まるで蚕が糸を吐くように、スズキユウリは人知れずAcid Houseのアルバムを完成させていた。
名にし負う世界的サウンドアーティストによって飄然と誕生したこのアルバムは、空前のパラダイムシフトに誘発された様々な感情を包括しつつ、一貫して精髄に響く快美なムードは極めて幽玄。スズキの情緒的な世界観が巧みに表現された傑作である。
1980年、東京生まれ、ロンドン・マーゲート在住。精巧につくられた作品を通じて音の可能性を探求するサウンド・アーティスト。1999年から約6年に渡り、アートユニット「明和電機」に研究員として在籍し、一層音楽とテクノロジーの世界に引き込まれていく。2005年、ロンドンへ移住し、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて修学。以来、音と人間の関係、音楽がいかに私達に影響を与えるかを問う作品をつくり続け、それらの展示は世界各地に広がった。2014年には2つの作品、「OTOTO」と「カラー・チェーサー」がニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションに選ばれ、その名は加速度的に伝播。
ステッカーとダウンロードコード付き。
1.Cliftonville
2.Work Like
3.Cabeza
4.Operator
5.Lockdown
6.Sketchy
7.Ghetto Blaster
8.Nostalgic Train
https://abendkollektiv.bandcamp.com/album/margate-acid
abend kollektiv(Japan)
2020年10月リリース